借金のことで頭がいっぱいだった頃、私は「普通の生活」をしているつもりで、実はずっと追い詰められていました。
仕事をしていても、家にいても、心のどこかで常に返済・支払い・期限のことを考えていて、気持ちが休まる瞬間がほとんどありませんでした。
特に辛かったのは「支払いが近い日」と「月末」です。
カレンダーを見るたびに胃が痛くなり、通知音が鳴ると反射的に身体がこわばる。
冷静に考えればただの連絡でも、当時の私はすべてが“借金に関係する何か”に見えていました。
「何とかしなきゃ」という気持ちは確かにありました。
でも、その焦りが強すぎて、判断基準がいつの間にか“正しいかどうか”ではなく“怖くないかどうか”に変わってしまっていたんです。
結果として、私は借金問題でやってはいけない行動を何度も選んでしまいました。
重要
この記事は、借金を一気に解決した成功談ではありません。
借金問題の中で「やってはいけなかった行動」と、そこから立て直しに向かえた分岐点を、一人称の再現ストーリーとしてまとめた体験談です。
同じ状況の人が「これ以上悪化させない」ためのヒントとして読んでもらえたらと思います。
この記事でわかること
- 借金で追い込まれると判断がズレる理由(当時の心理)
- 私が実際にやってしまった「NG行動」パターン
- 状況を悪化させた共通点(先延ばし・孤立・現実逃避)
- 立て直しに向かえた「分岐点」と最初にやった一歩
- 同じ失敗を繰り返さないための行動ルール(再現ポイント)
借金問題で追い込まれていた当時の状況
「支払い日」が近づくたびに生活が崩れていった
当時の私は、支払い日が近づくほど生活が乱れていました。
気持ちが落ち着かないので睡眠が浅くなり、昼間の集中力が落ちてミスが増える。
ミスをすると自己嫌悪が強くなり、さらに現実を見たくなくなる――そんな悪循環でした。
「今日は考えないようにしよう」と思うほど、逆にずっと頭から離れませんでした。
家族や友人に普通に接するほど“孤立”が深くなった
借金があることを隠していると、会話の端々で罪悪感が出てきます。
本当は助けてほしいのに「大丈夫なふり」をする。
その“ふり”が続くほど、自分から誰かを遠ざけてしまい、気づいたら孤立していました。
「冷静さ」がなくなると、正しい情報が入ってこなくなる
借金で追い詰められると、情報の取り方も偏ります。
怖い話だけ集めてしまったり、逆に都合のいい話だけ信じてしまったり。
当時の私は、正しい情報を探すというより、不安を一時的に減らす情報を探していました。
- 不安が強い → 判断が雑になる
- 判断が雑 → 失敗して不安が増える
- 不安が増える → さらに逃げたくなる
借金問題で「やってはいけなかった行動」
ここからは、私が実際にやってしまった「やってはいけない行動」を、できるだけ具体的に書きます。
(※細かな金額や固有の事情は伏せますが、判断の流れは再現できるようにまとめます)
NG①:目先の安心だけを優先する「その場しのぎ」
当時の私は、長期的に状況が良くなるかどうかではなく、
“今この瞬間が楽になるか”で判断していました。
たとえば、支払いが迫っているときに、将来の負担が増える可能性があっても「今を乗り切れる」選択に飛びつく。
結果、数週間後に同じ不安が戻ってきて、さらに苦しくなる。
でもそのときは、また同じように“目先の安心”を求めてしまう。これを繰り返していました。
NG②:「ひとりで何とかする」という抱え込み
今だから言えますが、当時の私は相談=負けのように感じていました。
「自分のせいだから自分で片づけないといけない」
「迷惑をかけたくない」
そんな正しそうな理由を並べながら、実は怖くて言えなかっただけでした。
抱え込みが危険な理由
- 判断が主観だけになり、誤った選択に気づけない
- 情報不足のまま動いて、逆に不利になる
- 心が疲れ切って、行動の質が落ちる
- 時間が経つほど選択肢が狭くなる
NG③:数字から目をそらす「現実逃避」
借金額、返済日、利息、毎月の固定費。
本当は把握しないといけないのに、当時の私は見たくありませんでした。
見なければ怖くないと思っていたんです。
でも現実は逆でした。
見ないほど不安は大きくなり、見ないほど判断は雑になり、見ないほど状況は悪化しました。
NG④:「一発逆転」探しで余計に疲れる
借金があると、「一気に解決できる方法」を探したくなります。
当時の私も、短期で大きく変わる話に惹かれていました。
しかし、焦っているときほど冷静な検証ができず、余計に心が消耗します。
NG⑤:行動の“順番”を飛ばしてしまう
本当は「現状把握」→「選択肢の整理」→「相談」→「実行」の順番が必要なのに、
私は「いきなり実行」に飛びがちでした。
順番を飛ばすと、失敗して自己否定が増え、さらに動けなくなります。
やってはいけなかった行動まとめ
- 目先の安心だけを優先する(その場しのぎ)
- 相談せずに一人で抱え込む
- 数字・期限・現状から目をそらす
- 一発逆転を探して疲弊する
- 行動の順番を飛ばして失敗する
なぜ状況が改善せず、むしろ悪化してしまったのか
判断基準が「不安」になると、選択は必ずズレる
当時の私は「正しい選択」をしているつもりでした。
でも実際は、不安を減らすための選択をしていただけでした。
つまり、判断基準が事実ではなく感情になっていたんです。
結論
不安が判断基準になると、問題は解決せず「先送り」されるだけ。
そして先送りは、時間とともに“選択肢”を減らします。
「先延ばし」は静かに選択肢を奪っていく
借金問題は、放っておいて自然に良くなることはありません。
むしろ、時間が経つほど負担が増えたり、気持ちが削られたりします。
当時の私はそれに気づけず、先延ばしで自分を守っているつもりでした。
お金の不安は「収入」だけでは消えない
この感覚は、後から強く理解しました。
不安が強いときは、収入を増やしても不安が消えないことがある。
不安の正体が「数字」ではなく「考え方」や「見通しのなさ」だからです。
この“考え方の転換”については、こちらの記事で深掘りしています。
→ 【体験談】お金の不安が消えたのは、収入より「考え方」が変わった瞬間だった
状況が変わり始めた「立て直しの分岐点」
分岐点は「勇気」ではなく“受け入れ”だった
状況が変わり始めたのは、劇的な出来事があったからではありません。
むしろ逆で、「劇的なことは起きない」と受け入れた瞬間が分岐点でした。
「逃げ続けても変わらない」
「怖いけど、現実を見ないと始まらない」
そう思えたとき、ようやく“立て直し”に向かう準備ができました。
不思議ですが、現実を見た瞬間に「少しだけ気持ちが軽くなる」感覚がありました。
最初にやった「正しい一歩」は、地味な現状把握
立て直しの第一歩は、派手な行動ではなく現状の見える化でした。
当時の自分に必要だったのは、根性ではなく「見通し」だったんです。
立て直しの分岐点(最初にやったこと)
- 借金額・返済日・最低返済額を紙に書き出す
- 毎月の固定費を並べて、生活防衛ラインを把握する
- 「今できること/今はできないこと」を切り分ける
- ひとりで抱え込まない方針に切り替える(相談前提にする)
“やらないこと”を決めたら、判断が安定した
当時の私は「やること」ばかり増やして疲れていました。
そこで逆に、「今はやらないこと」を決めました。
この判断が、気持ちを安定させるのに効きました。
- 一発逆転探しをしない
- 怖いから先送り、をしない
- 一人で抱え込まない
立て直しに向かうために意識したこと
「すぐ解決」を捨てたら、逆に前に進めた
借金問題は、短距離走ではなく長距離走です。
当時の私は短距離走のつもりで走って、息切れして倒れていました。
そこで「長距離走でいい」と考え直したら、初めてペースが作れました。
相談は“弱さ”ではなく、選択肢を増やす行動
相談することは、怖いです。
でも相談すると「自分の思い込み」に気づけます。
思い込みに気づくと、選択肢が増えます。
選択肢が増えると、判断が落ち着きます。
この流れが、立て直しには本当に重要でした。
再現ポイント
立て直しで一番効いたのは、「事実→整理→相談→順番」に切り替えたことでした。
感情で動くのではなく、事実を先に置く。それだけで判断の質が変わります。
自分を責めるほど、問題は長引く
借金があると、どうしても自分を責めがちです。
でも自分を責めると、行動が止まります。
行動が止まると、状況が悪化します。
悪化すると、さらに自分を責めます。
このループが一番危険でした。
今振り返って思う「借金問題で本当に大切だったこと」
やってはいけない行動は、驚くほど共通している
金額や事情が違っても、「失敗の型」は似ています。
先延ばし、孤立、現実逃避、目先の安心。
この4つは、当時の私にとって“地雷”でした。
立て直しは「勇気」より「順番」
教訓
借金問題の立て直しで本当に大切だったのは、勇気や根性ではなく、正しい順番を守ることでした。
順番を守れば、状況がすぐ変わらなくても「悪化は止められる」ようになります。
同じように借金で悩んでいる人へ
一番避けてほしい行動は「先延ばし」と「孤立」
もし今、借金で悩んでいるなら、強く伝えたいです。
一人で抱え込むことだけは避けてください。
そして先延ばしも避けてください。
この2つが、状況を一番悪くします。
今日できる「悪化を止める一歩」
今日できる一歩は、小さくて大丈夫です。
大きな決断より、まずは“悪化を止める行動”を優先してください。
今日できる行動(小さくてOK)
- 借金額・返済日・最低返済額を紙に書く(10分でOK)
- 固定費を3つだけ書き出す(家賃・通信費・保険など)
- 信頼できる人に「今ちょっと厳しい」とだけ伝える
- “順番を飛ばさない”と決める(焦って動かない)
「自分の場合、どこから立て直すべきか分からない」という方は、こちらも参考にしてください。
